常式を越えてもまだ普通に生きていけるとは
何この名言www漢字www
前回とは別のノートに書いてあったものです。
人物名
長谷川 進…へりくつばかり言う。とてもやさしい。怒らない。探偵団メンバー
長谷川 巴…表裏が激しい。表、はずかしがりやだが探偵の事になると口うるさい
裏、手が出せないほど気持ち悪い性格
河原 優 …男の口調の女。友達は少ないが人の心理について並外れた知識を持つ。探偵団メンバー
山田 …進の彼子で探偵の娘。気分によって性格の変動が激しい。探偵団リーダー
愛目 雲雀…探偵団メンバー。なんかゆうめいな人の娘で金持ち。天然ボケに見えるがぬけめがない
土井 …スポーツバカだったが失恋して不良男になった。かなり短気
絵本 巴 …力をもっている。強がり、すなお
長井先生 …色気で生きてきた先生
ガゼル高松…せいぎのみかた
美和 …妹
古来より日本には非現実的な出来事があった。卑弥呼は占いで王になったし の首は飛んだ。僕たちは、卑弥呼の存在は信じても占いは信じない。 は信じても首が飛んだのは嘘だと思っている。
でも、一度でも非現実的な出来事を体験したらどうだろうか。こ物語信じるか信じないか、ただそれだけの話だ。
そういえば、こんな話を聞いたことがある。ある所に人形を手に独り言を言っている少女がいた。少女にとっては独り言ではない。人形の振りをした自分と話しているのだ。そしてあるとき、ふと気付いた。なせ人形は喋らないのか、人間は喋るのに人形は喋らない。そのとき少女は人形に喋らせると決めた。それが自分の夢だと決めた。さらにそのとき、少女は二人になっていた。
片方の少女は二人になった自分に対して、自分は双子だったのだと考えた。もう片方の少女は不思議でも何でもないと、別に何も考えなかった。
片方の少女は必死になって喋る人形を作るための研究をした。もう片方の少女は、別に何も考えずに喋る人形を作った。
片方の少女は歳を取り、夢は夢に終り、老いて死んだ。もう片方の少女は歳を取らなかったし、死ななかった。
そう。信じるか信じないか、ただそれだけの話。
F
E
D
C
B これは夢幻的だ
A
「何考えてんのよ、バカ!」
・・・まただ。
最近多くなってきた舞の説教に進はうんざりしていた。長谷川進は半年ほど前に自分以外の家族が全員失踪したために、親と仲がよかった山田家に引き取られた。山田家には同級生の舞が居た。学校も同じだったが、最初の内は話すことなど何もなかった。それでも自然と親しくなるものだ。
「シスターにお菓子を食べさせるなんて、お腹壊したらどうするのよ。責任取れるの?」
「・・・!わかった。もう止める。」
進は舞が振り上げた手を見て、慌てて答えた。
「絶対?」
「絶対。」
「よろしい。」
良かった。今日は打たれなかった。まったく、こんな所にまで付けてくるなんて。
今日はシスターが勝手に学校に来た。だから食べ物を校舎裏まて持ってきたのだ。それを舞に付けられていた。
「またな。シスター。」
進と舞は休憩時間が残り少なくなったので教室に戻った。
*
「ねえねえ、転入生見た?」
「見てどうすんのよ、食うの?」
「何言ってんのよ。格好よかったら見るだけでいいでしょ。」
「あ、そ。」
いつものように、テンションの高い真樹子を郷音があしらう。真樹子は落ち込みもせず視線を巴に向けてきた。
「わっ私も別に見なくていいよ。」
「ふん、この男嫌いの変人共め。」
真樹子はケチを付けて教室を出て行った。おそらく一人でも転入生を見に行くのだろう。
「行った方がいいんじゃない?」
郷音はさっきまで鶴を折っていたが、今は手を休めて巴をじっと見つめている。
「どうして?」
「練習のため。」
「何の?」
「怪盗になるのが夢なんでしょ?」
「まあ、そうだけど。」
巴はルパンに影響を受けすぎた女性である。夢は大きく、努力はしない。そんな人間だ。まあ、全く努力をしていないと言えば嘘になる。ちょっとしたグループに入っているのだ。
「だったら、男を魅了する練習に決まってるじゃない。」
「関係ないでしょそんなの!」
「あら?私は関係あると思うけど。だってもし誰かに見つかったときに、相手を魅了しちゃえば簡単に逃げられるでしょ。」
巴はもう何も言わないことにした。怪盗を理解してもらえないなら、それはそれでよかったのだ。
*
進は、弁当をシスターと一緒に食べようと思い、校舎裏へと向かっていた。
「おい!進。」
聞き慣れない声に振り返ると、そこには、男子高生、河原優が進を見ていた。河原優(通称カワユウ)は最近では珍しくキチンと制服を着ている。だからと言って普通には見えないのだが…。
「カワユウが俺に話しかけるとなると、何か起きたのか?」
「まあ、そうだな。正確には『起こる』だがな。今日の放課後、私の家に来てくれ。」
河原優は、友達に対しても「私」を使う。だが不思議なことではない。河原優が「俺」なんて言ったら、その方が変だ。それだけ河原優が「私」を使うことにインパクトがあり、聞き慣れてしまっているからだろう。
「他のメンバーには言ったのか?」
「いや、舞にはまだ言ってない。お前から言ってくれないか?」
「わかった。」
「それと、シスターも連れてきてくれないか?」
「別にいいけど、何で?」
河原優は少し照れながら「かわいいからだ」と言って立ち去った。
シスターの所には舞が居た。進は舞のすぐ後ろまで来たが、舞はシスターと遊ぶのに夢中で、進に気付いていないようだ。こんなときは少し困る。どうやって話掛ければいいのかわからないからだ。
進は舞の名を呼ぼうとした。が、口から出たのは「いたっ」だった。シスターが足に
改ページ
ここに家路を急ぐ少年が一人。少年の名は長谷川進。進はクリスマスパーティーの打ち合わせで帰りが遅くなっていた。
あーあ。最悪だ。
進は悪いことをしたわけではないが、家に帰って、遅くなった理由を親に説明するのが嫌だった。親とは(一方的に)仲が悪く、心の中では敵と呼んでいた。
玄関の扉を開けながら、まずは美和に会おうと考える。中に入り、扉を閉め、靴を脱ぐ。そして、走って帰ってきたために火照った胸元に風を通すために学生服のボタンを上から二つだけ外した。
と、そこで妙な違和を感じた。
「――誰も――いない。」
声がしない。物音もしない。テレビをつけているときの電波のような音もしない。そして何より、――暗い。外と同じ暗さ。いや、外の方がまだ明るい。
もう6時を回っているから、少なくとも母親はいるはずなのだが…。
台所の中に入り、電気をつけると、やはり誰もいなかった。
何かあったのか?知り合いが亡くなったとか、俺を残して外食に行ったとか。少なくとも外食ではないだろう。車はあったし、野菜を切る準備はしてある。
「――美和。――美和、いるのか?」
進は最愛の妹の名を呼んだが、返事がない。
「まさか。」
進は恐怖を感じた。
これは何かの事件だ。きっとそうだ。
進は妹の部屋に走った。扉は開いていて、中には誰もいない、が。
「お兄ちゃん」
不意に後から妹の声がした。進は安堵して振り返ると、妹がいた。いや、もしかしたら妹じゃないかもしれない。月明かりにうっすら照らされた動物。大きさは猫よりもやや小さめで毛の色は白く、耳と尻尾の先だけ水色で後は全て白だ。暗くてわかりにくいが、おそらく目も水色だろう。形は狐のようだ。でも狐には見えない。なぜなら絵に描いた狐のようだからだ。
――とにかく、人間には見えない。人間には見えないが確かな実感があった。これは妹だ、と。
それから進は警察を呼ぶために電話の所へ向かった。この家に、もう一人、人間がいることに気付かずに。
少女は屋根の上にいた。フードを被り、十月の月夜を眺めていた。パトカーが家の周りに集まり始めると、少女は楽しそうに微笑ん
改ページ
「常式を越えてもまだ普通に生きていけるとは。」
リ・ショッピングセンタービルの屋上で進はぼやいていた。リ・ビルの屋上には遊具があるため、親の置い物についてきた子供のたまり場となっている。小、中、高生はたいてい一階のゲームコーナーにいるのだが、進はこの屋上がよかった。
街が見わたせる場所へ歩いていく。今日も大人は誰もいないようだ。子供だけ・・・一見危険に思われるがそうではない。半年前まではガゼル高松という男がボランティアで管理をしていたのだが、もはやそれも必要なくなった。もし誘かいでもしようと言うのなら、かなりの勇気を必要とする。なぜなら今の子供は並みじゃない。150kmもの速球でキャッチボールをする小学生もいるし、目が合っただけて相手をかなしばり状態にしてしまう園児もいる。さらには、母親の背中で完璧な世界せいふくの作戦を立てている赤ん坊もいる。そんなのが二・三十人もいたら、ナイフ一本で、どうにかできるとは思えない。
「現在日本は子供達に守られている!」
思わず叫んでしまった。誰も答えない。
以上です。
読んだ感じですと、進さんの現在、過去、未来でしょうか。どれも中途半端なところでぷつりと切れてしまっているのは面倒くさがりな私らしいですね。
人物設定と現在、過去の所は何となく記憶にあるのですが、未来のところは全く覚えていませんでした。
ナ、ナンダッテー!!
読んだ感じですと、進さんの現在、過去、未来でしょうか。どれも中途半端なところでぷつりと切れてしまっているのは面倒くさがりな私らしいですね。
人物設定と現在、過去の所は何となく記憶にあるのですが、未来のところは全く覚えていませんでした。
現在日本は子供達に守られている!
ナ、ナンダッテー!!
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