2011年3月21日月曜日

昔のノートに書いてあった謎の小説

おそらく中学のときに書いたものです。
誤字多すぎですがそのまま起こしました。




 「・・・ああ。いやだ。」
 親と朝食を前にして、思わず思っていたことが声に出てしまった。小学校を卒業して、中学生活が近ずくにつれ朝見優はとても暗くなっていた。
 どうして今日、母親は何も言わないのだろうか。そのとき優はふと思った。まさか、自分が一人でできるかどうかためしているのではないかと。

 どうしてだろう、玄関がとても暗く見える。
 「行ってきます。」
 外はとても明るかった。
 「あれ?」
 心臓が止まる思いがした。優は急いでお母さんの所へ走った。
 「『青葉中』ってどこにあるんだっけ?」
 「あんた、場所も知らずに行こうとしてたの?お母さん知らないわよ。友達に聞いてみたら。」
 友達、そうだ。のりちゃんに電話しよう。私は素速く電話に手をかけた。
 トゥルルル、トゥルルル、トゥルルル、トゥルルル、トゥルル、ガチャ
 「・・・、・・・、あの朝見祝子さんのおたくですか?」
 「はいそうですけど。」
 「あの、朝見優ですけど・・・。」
 「あら。優ちゃん?祝子はもう学校に行ったけど、何か用?」
 「あ、いえ。いないのなら別にいいです。」
 「ふふ、優ちゃんのことだから、学校の場所でも忘れたんでしょ?」
 「いえ、忘れたんじゃなくて知らないんです。」
 「あっ、ありがとう。じゃあ。」
 学校、学校の電話番号は確かプリントにあったはずだ。よし、少し緊張するけれど仕方がない。トゥルルル、トゥルルル、トゥ ガチャ
 「・・・・・・、あっ。」
 「はい。青葉中学です。」
 「えっあっあの、今日学に来る朝見優ですけど。」
 「ああ。新入生だね。何か用かい?」
 「あの、学校の場所が分からないんですけど。」
 「えっ、ちょっと家はどこにあるの?」
 「山石地区です。」
 「ああ、ちょっと他の先生に変わるね。」
 「はい。」
 電話の向こうからさわがしい声が聞こえるが、何を言っているのかはさっぱりわからない。
 「はい、お電話替わりました菊池です。さっそくだけど君の家の近くにどこか目立つ場所はあるかな?もしあったらすぐにそこに来るから。」
 「え~と、西町公園は知ってますか?」
 「もちろん。じゃあ今すぐ西町公園に行ってね。」
 「あっ・・・はい。」
                   *
 「君が朝見君かな?」
 「えっ?・・・・あの、女ですけど・・・。」
 「ごめん、ごめん。すぐに学校へ行くから乗って。」
 車の中は、優の家の車とは別だが、よく似ているにおいがした。私達はそのまま無言で学校についた。
 「もうたぶんみんな教室に入っていると思うよ。行こうか。」
 くつ箱から学校に入って、一組の前に来た。組分け表は、三組を超えたもっと奥にあるらしい。だから、初日に遅刻した新入生は、今来ているすべての新入生の視線を受けなければならない。
 ドキドキしながら一組の横を通り過ぎようとしたその時。
 「ユー!」
 聞き覚えのある声が優を止めた。
 「のりちゃん!」
 やはりそうだった。緊張が一瞬だけほぐれた。
 「ユー何やってんの?ユー三組だよ。もしかして学校の場所忘れたとか?」
 優の顔は急に赤くなり一組を少し見わたすと、そのまま走り去った。その後を菊池先生がついて行く。優が去った後、一組は笑いであふれた。
 「クスクス。朝見さん、今の誰?」
 友達作りが得意な祝子は、朝早く来てすでに七、八人の友達を作っていた。
 「ドジで内気な、私の一番の親友・・・朝見優!」
 「へえー。おもしろそうだな、私も友達になれるよね。」
 「なかなか難しいよ。でも実なら大丈夫。まあ、ユーと仲良くなったら毎日がおもしろい!」
 石川実は返す言葉が見つからなかった。実はすごく口べただった。小学校のときから話はできるが、すぐに口ごもっていた。
 パンパンと村上先生が手をたたいた。
 「静かに!中学校はいろんなことが起こるんですよ。今日は、最初なので自己紹介をしたいと思います。まずは私から。一年一組の担任になりました。村上綺麗です。すべて名前の通りです。社会科でみなさんのお世話をします。じゃあ大島君。」
 「えっ?何ですか?それ。」
 一組がドッと笑いにあふれた。
 「先生!綺麗です!」
 「えっ!全然綺麗じゃないよ。」
 「いや、綺麗だ。」
 男子生徒二人があらそい始めた。そこに先生が割り込む。
 「まあまあ、綺麗なんだからしかたないじゃない。」
 「先生おもしろくなーい。」
 「しかたなくない綺麗じゃない。」
 この後、先生が綺麗か綺麗じゃないかで一時間がつぶれた。
              *
 入学式、クラス替えを行った後の休憩時間になると、仲の良かった人を求め、人々は廊下に集まる。昇登小学校からの入学生は二七人、青葉小学校からの入学生は一〇一人、それぞれ卒業式で六年間いっしょにくらしていた友と別れていた。
 「ようのり子!お前のクラスおもしろいか?」
 廊下から二組の中の友達と話していた祝子は小学六年のときから付き合っている恋人、中村健太郎に話しかけられた。
 「健太郎!ユーと同じクラスだよね?」
 それを聞いて健太郎は芽を輝かせて話し出した。
 「ああ。あいつ朝遅刻して来たんだけど、学校の場所がわからなかったからだってさ。それに自己紹介のときな、『私の名前は朝見優です。女です。」と、当たり前のことを言いだして、『好きなことは・・・あっえんぴつ忘れた!』とかもう、みんな笑ってたけどオレめちゃくちゃはずかしかったよ。」
 「あははは、今ユーは何してるの?」
 「それが・・・もう、みんなにモテモテでクラスから出られないみたいなんだ。」
 仲よく話をしていた二人に女子生徒が話しかけた。
 「朝見さん。もしかしてその人カレシ?」
 「待った。昇登小では朝見さんは朝見信子のこと。私は『のりちゃん』か、『のり子』」







ここで終わりです。謎。この先どうなるのか書いた私でも分かりません。とりあえず優ちゃん結婚しよう!

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